多ステは誰のためというはなし

こんにちは。

前回のエントリを見てくださった方、スターを付けてくださった方、ありがとうございました。

引用スターというものも頂いた!

興味を惹いた、印象に残った、共感した部分に付けてくださるものなのかなと勝手に理解してとても嬉しかったです。ありがとうございます。

 

舞台の多ステ理由

さて、今回は多ステについてのおはなし。

自己紹介エントリの舞台・イベントを見に行く基準の部分です。

 

推しの界隈においては、私は強火のファンです。

公言しない程度の分別はあるけれど、そこは自他共に認めるところだろうって思っている痛い人です。果たしてそれを分別というのかはわからない。

痛い自覚ついでに言うなら、推しや同担からは私がTOだと思ってもらいたいし、むしろ私以外の誰がぐらいに内心思っています。…痛いですね。

 

推しが今年出演した舞台は、チケ争奪がいわゆる激戦と言われる人気作品とまでは言えなかったので、チケット事情だけを考慮すれば全通が可能でした。

単純に舞台やイベントの多ステ具合だけで言えば、今年は遠征含めて推しのファンの中では私が一番通ったと言っても正直過言ではないと思います(当然ながら多ステするファンが推しにとって良いファンか、それが推しから求められているのかと言うのは全く別です)。

 

舞台の上の推しが好きです。

推しの外見や、ファン対応で見せてくださったりSNSを通じたりで窺い知れる人間性、それらも私が推しを好きな要素ではありますが、それにもまして舞台に立つ姿が、その場に向き合う真摯さが、佇まいや醸し出す雰囲気が、芝居の細部ひとつひとつが心の底から大好きです。

推しの出演舞台は初日も千秋楽も当然観たいし、それ以外も問答無用で観たい。

推しが好きなればこそではあるんですが、言ってみれば私、観劇厨なんですよね(一方でグッズ厨ではないので、積んだチケ代ほどには推しの懐に貢献していないという面もあります。こちらはまた別エントリで)。

 

推しに関しては遠征も含めて基本的に全通勢なのですが、全く出演者のことを知らないような舞台もよく観に行きます。

推しが出演していなくても自分にとって興味を惹かれる面白い舞台であれば余すところなく観たい。

推しへのそれとはまた違うベクトルで、舞台演劇というものの刹那性をこよなく愛しています。決して広くはない空間で舞台上と客席が一体となって創り出されるものも、同じものは二度とは観ることのできない儚さも、私にとってはとても大切なものです。

 

推しからの出欠確認

多ステをする理由と、その多ステという行為について推しに把握して欲しいか、いわゆる出欠確認をされたいかというのはまた別のはなしですよね。

 

小劇場だと劇場のキャパや見送りシステム上、観劇していることを把握されるのが必然の状況となるケースもあるので、そういったケースは一旦除きます(カーテンコールで客電が点けば舞台上から客席が完全に視認できたり、ひとつしかない劇場出入口に出演者全員が並んでひとりずつご挨拶で見送られたり、みたいな状況だと否応なく把握されるので)。

 

出欠確認を絶対にされたい、あるいはされたくないとはっきり断言出来る方もいらっしゃるでしょうが、された方が嬉しい、どちらでも、されなくても構わない、という程度の方が私の周辺では多いような印象があります。

 

実際に私自身も当てはめるとすればこの層になるような。

厳密に把握されたいというよりは、なんとなくでも複数回観に来ているファンだと思われたいという欲があることを否定できません。

能動的なアクションをとる訳ではないくせに、客席に居ることをあるいは居たことを認識して貰えるのは嬉しいという厄介者です。

 

推しが出演している舞台を観るのは自分がやりたくてやっていることなのに、どうしてそのことを推し本人に認識されたいと思ってしまうのか。

それを考えると前段の多ステをする理由で述べたことが、とても薄っぺらく感じます。

 

このエントリを書いたのは、好きで強火のファンをしているという自覚のためでもあります。

舞台界隈だと茶の間論争みたいなことが大なり小なりどこでもあるものかなと思います。私の周りでも同様で、それに際して誰に頼まれた訳でもない、ただ自分がやりたくてやっていることのはずなのに、他者との比較をしてしまうことがあります。

自分の出来る範囲で、やりたい範囲で推し活はするもの。

費やしたお金と時間の報いを他者との比較で考えるのは傲りだと分かっているのにな。

どの立場であったとしても、思いそのものも含めて、自分の努力や労力が軽んじられる、またはそのように感じられることって誰しも面白くないものですよね。

だからこそこの論争に決着点はないのだろうし、私自身もこれからもきっと内心で何かを思ってしまうことはあるのだろうと半ば諦めているのですが、それを表に出さないだけの人としての分別は持ちたい。

 

そうは言っても、自分の方が推しのことを分かっているという態度をとられると素直に面白くなくて心の中で地団駄を踏みます。分別はどこに。

そんなことの繰り返しです。

 

 

目下の悩みは、春先に上演される推しの演出舞台の地方公演を全通するかどうかということです。

推しが関わっている舞台なので観たい気持ちは当然あるのですが、演出なので舞台には立たないというのも自分にとっては大きく、しかも地方公演ということで流石に全通まではしなくていいかもという甘えが。

とはいえ推しにとっての晴れ舞台であることは間違いないのですよね。やはり現地で全て見届けるべきか。

チケット発売までもう少し時間があるのでしばらく悩もうと思います。

こうして諦めきれずに悩む時点でおそらく全通するでしょう、笑